2018/11/16 16:31

毎度ありがとうございます、

今年は記録的に遅いと言われていた初雪の便りが届いた北海道です。


さて、表題にもございます通り、一部のお客様に

誤解・不審を招いてしまいました件につきまして

弊社としての公式見解をお伝え致します。


事の発端は現在オーダーを頂いておりますお客様からの

「もらった経過写真をTwitterに載せていいか」との

問い合わせでした。

弊社ではオーダーをご依頼頂きましたお客様とは

主にメール、電話、LINE等を通じて製作の

途中経過の写真の送付、打合せをしております。

弊社としましては通常通り出来る限りユーザーの

ご要望にお応えする形で作業を進めております。

どなたに見られても恥ずかしくない工程写真ではありますが

掲載された写真に違和感を感じ、誤解、不審を招いてしまいましたので

お寄せ頂いたコメントに返信するような形でお答えしたいと思います。


・リセス加工の精度が有り得ない程ひどい。

・切り口が毛羽立っている。

    ↓

トリマーでの荒削り直後の写真でした。

勿論、この写真の後の工程でしっかりとした精度で

仕上げ、バリの除去を行っております。


・なんだか想像していたイメージと違う。

・ブリッジとリアピックアップの位置関係がおかしい。

・これで正常な弦長が出ているのか。

    ↓

設計当初、フロイドローズに対応したピックガードの

使用をお勧め致しましたが、お客様より通常の

シンクロトレモロ用ピックガードを使用して欲しいとの

ご依頼頂きました。

フロイドローズブリッジはシンクロトレモロに比べて

ネック寄りに大きくせり出すため、フロイドローズ用の

ピックガードはリアピックアップがネック寄りに移動しています。

この為ブリッジ先端とリアピックアップ間のクリアランスはほぼ無くなってしまう事もお客様には説明済みです。

しかしお客様のご意向は変わらなかった為、極端に

ブリッジとリアピックアップの座繰りが近接した状態に

なっております。

極めて薄くなった座繰り境界部分は木質硬化剤と補強板で

強度を上げる加工をしております。

また弦長に関しても実測値から正確に割り出しておりますので

標準的な座繰りと比較して一見異常に見えると思いますが

お客様のオーダーにお応えした結果となっております。


弊社はボディ形状以外の部分に関しましてはお客様の

ご要望に可能な限りお応えするスタンスでオーダーを

お受けしております。

製品の品質については自信を持っております。

他社、他工房で断わられるような仕様にも現実の

可能性を常に模索して、出来るだけ「無理です」と

言わないことをモットーとしております。

製作途中の一部の写真だけ切り出してご覧頂けば

違和感を持たれる事も当然あると理解しております。

是非、完成品のクオリティでご理解を頂ければと

願っております。